イシマルのDXビジョン
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トップメッセージ
社会のデジタル化が加速する中、イシマルは「お客様の変革を支援し、新たな価値を共に創る」ことをDXの使命としています。私たちは、デジタル技術とデータの力を活用し、地域と中小企業の未来に貢献してまいります。
1. お客様のDX推進を支援
私たちは、お客様の業務課題を共に解決するパートナーとして、Microsoft 365などのデジタルツールの活用支援を行っています。自社運営のDXラーニングサイト「Dトレ」では、実践的な知識と学習機会を提供し、多くの中小企業の生産性向上と業務効率化を後押ししています。
2. 自社のDXを強力に推進
私たちは、社内の業務改善やデータ活用、IT環境の整備、そしてDX人材の育成を通じて、組織そのものを変革しています。また、ISMS認証の取得をはじめとする情報セキュリティ対策にも注力し、安心してDXを進められる企業基盤を築いています。
3. 持続可能な地域社会への貢献
イシマルは、DXを通じてお客様と共に成長し、地域の活性化と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。変化の激しい時代においても、私たちはお客様と社会にとって「価値ある変革の伴走者」であり続けます。
2025年8月1日
株式会社イシマル
代表取締役社長 石丸 太望
イシマルのDX
急速なデジタル化とビジネス環境の変化が進む現代において、企業が持続的に成長し、新たな価値を創造するためには、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が不可欠です。イシマルは、創業140年を越える歴史で培った信頼と経験を基盤とし、「HEARTFUL BUSINESS SCENE」というキャッチフレーズのもと、このデジタル変革期を乗り越え、お客様と全社員、そして地域社会の未来に貢献するため、DX推進を経営の最重要戦略と位置づけます。
私たちは、お客様のビジネスにおける本質的な課題を深く理解し、デジタル技術を最大限に活用することで、その解決と持続的な成長を強力に支援する「真のDXパートナー」を目指します。
■情報処理技術及びデータ活用の具体的な方策
イシマルは、DXビジョンに基づき、企業活動のあらゆる場面において、デジタル技術とデータの利活用による業務変革と新たな価値創出を戦略的に推進しています。
1.営業活動のデジタル化と柔軟な働き方の実現
営業支援システムのクラウド化を通じて、営業部門及びサービス&サポート部門が、場所や時間にとらわれずに同一の情報をリアルタイムで共有・活用できる体制を整備。これにより、部門間連携と生産性向上、顧客へのサービス提供価値を向上させます。
2.顧客データの分析による提供価値の向上
顧客の属性情報(業種・規模・エリア等)、取引履歴、問い合わせ履歴などを一元的に分析することで、購買傾向や関心事、リピート予測を可視化。これにより、営業活動の優先順位や提案タイミングを定量的に判断できる営業スタイルへと転換を進めています。 さらに、RFM分析やエリア・業種別の可視化により、既存顧客の深耕のみならず、潜在顧客や未接触エリアの抽出・開拓にもデータを活用しています。
3.AI・自動化技術の活用による業務変革
生成AIやRPAの業務適用を段階的に進め、提案書やFAQ、社内文書などの作成支援を通じた業務標準化と再現性のあるプロセス構築に取り組んでいます。これにより、従来の属人的で非効率だった作業の平準化と処理速度の向上を図り、営業支援業務やバックオフィス領域の生産性向上を実現します。
4.DX推進を支えるセキュリティ文化の醸成
情報資産の保護とセキュリティ意識の醸成に取り組み、継続的な社内教育やリスク認識の浸透を通じて、安全かつ信頼性の高いシステム運営を実現しています。これらの体制は、当社のDX戦略全体を支える重要な基盤のひとつです。
これらの取り組みにより、イシマルは単なるIT導入にとどまらず、「情報処理技術とデータの利活用による変革」を実現し、社内業務の効率化と高度化、そして顧客への提供価値と対応スピードの向上を、戦略的かつ持続的に推進しています。
DX推進体制
1.DX推進体制
DX戦略を効果的に推進するため、代表取締役社長、取締役会、経営企画会議の直下に「DX推進室」を創設。これにより、経営がDX推進の意思決定と統括を迅速かつ強力に主導できる体制を構築しています。
「DX推進室」は、情報システム室と密接に連携し、生成AI、RPA、BIツール、クラウド等のデジタル技術の活用方針策定からPoC(概念実証)実行までを一貫して推進します。また、お客様へのDX支援、システム開発、セキュリティを提供する営業部門に加え、サービス&サポート部門、総務部や支援部門など、すべての社員がDX推進に参画し、お客様のビジネス変革支援と社内業務プロセス変革の両面を推進します。
2.人材の獲得方針
DX戦略を加速するため、地方企業における人材確保の観点から、最新の情報処理技術に対応できるSE・CEなどの専門人材を積極的に獲得しています。これまでのハードウェア中心のエンジニア採用から、ネットワークや情報処理系の知識を持つ人材獲得へと採用の幅を広げることで、優秀なDX人材の継続的な獲得を進めています。
3.人材の育成方針
全社員がDXマインドと必要なスキルを習得できるよう、営業部門、サービス&サポート部門、支援部門、管理部門を含む全社員を対象とした継続的な教育を実施しています。特に営業部門では、お客様のビジネス変革に貢献するため、DXコンサルティングに必要な知識やノウハウについて、営業部門自身が積極的に研究、検証を行い、その習得を深めています。これらの教育活動の一環として、社員が主体的に以下の社内学習会を企画し実行しています。
- もくもく会:有志による情報系資格取得勉強会(月1回)
- AIAI学習会:支援部門メンバー向けの生成AI活用学習会(週1回)
- DX Happy Hour:全社員向けの生成AIおよびDXツールのトレンド学習、スキルアップ学習会(隔週1回)

具体的なDX施策
イシマルは、上記のDX戦略及びビジョンを達成するため、以下の具体的方策に基づき、情報処理技術を活用した環境整備を推進します。これらの取り組みは、社内での実践を通じて得られた知見とノウハウを、お客様へのDX支援・ソリューション提供に繋げていくことを目指します。
1. クラウドベースの業務基盤の構築
レガシー化していた自社開発の営業支援システム(SFA)を、メンテナンス性、汎用性、柔軟性を備えたクラウドサービスへ移行。営業活動におけるデータ蓄積・活用の自動化と、活動計画の可視化によるセルフマネジメントを実現する業務基盤を構築します。併せて、オンプレミスで運用していたグループウェアもクラウド化し、部門間の情報連携やスケジュール共有、文書管理等をクラウド化。場所や端末を問わず業務を行える環境を整備します。
2. データ統合と分析基盤の構築
基幹業務システムやSFA、各種帳票データなど、社内に散在していた顧客データ・販売データ・業務データを、段階的に中間DB(データ連携基盤)に集約。中間DBとSFAやBIツールを接続し、RFM分析やマーケティングに活用を行う。これにより、営業担当者が自身の顧客傾向をリアルタイムに把握し、活動計画を立てられる環境を整備します。
3. AI・RPA活用を支える業務標準化と情報資産の整備
生成AIを活用した文書作成支援(提案書・FAQ・社内規程等)において、プロンプトや活用パターンの標準化を進め、社内ナレッジとして整備中。RPAの活用は、財務処理・総務手続き・定期帳票出力等のルーティン業務を業務プロセスマップ化し、自動化対象範囲を明確化します。
4. 高水準なセキュリティ体制と継続運用
ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証を継続的に維持し、アクセス権管理・ログ監査・セキュアなVPN通信等の運用を実施。各端末にはマルウェア対策ソフトを導入し、端末状況やソフトウェア更新を資産管理システムおよびMDMにて一元監視しています。社員への定期的なセキュリティ教育と模擬攻撃訓練を行い、情報リテラシーの底上げとリスク対応力の維持に取り組んでいます。
5. 自社実践のノウハウを地域企業へ展開
イシマルが実践し、効果を検証した最新の情報処理技術、システム、および運用・管理のノウハウは、コア事業である「DX支援」「システム開発」「セキュリティ」「オフィス構築」「サービス&サポート」を通じて、地域のお客様の課題解決およびDXを推進します。
DX戦略達成状況に係る主要指標
イシマルは、自社とお客様双方のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、持続的な企業価値向上を目指すDX戦略の達成状況を測るため、以下の指標を設定し、その進捗を管理します。これらの指標に基づき、定期的に成果を自己評価し、DX戦略の見直しに反映してまいります 。
1.社内業務基盤の刷新と営業現場の変革
目標:2026年7月までに、営業支援システム(SFA)を刷新し、営業活動の可視化・自律的な計画策定を支援するクラウド環境を整備します。あわせて、旧型グループウェアを完全にクラウド化し、社内コミュニケーションの強化を目指します。
説明:この指標は、環境整備の進捗レベルを測ります。社内業務のDXを進めるにあたり、営業活動の質・スピード・再現性を高めることが重要と考えています。データに基づいたセルフマネジメント型の営業スタイルと、クラウドを活用した柔軟な働き方を実現することで、事業環境の変化に柔軟に対応できる情報基盤を構築します。
2.データを活用した意思決定基盤の整備
目標:2027年7月までに、システムごとに分散していた顧客データ・販売データ・業務データを一元的に集約する中間データベースを整備し、BIツールと連携したPoCを完了させます。
説明:この指標は、各システム間でデータの連携を進めることで、経営層・管理層・現場の全てが最新の同じ情報に基づいた意思決定ができる環境の整備状況を測ります。
3.社員一人ひとりのセキュリティとDXリテラシーの向上
目標:2026年7月までに、全社員の情報セキュリティとDXに関する社内研修参加率を90%以上に引き上げます。
説明:この指標は、システムや仕組みだけでなく、社員一人ひとりの意識と行動でDX文化の成熟度を測ります。継続的な社内研修や模擬攻撃訓練を通じて、情報漏洩リスクを抑えると同時に、現場からDXのアイデアが湧き上がるような自走力のある組織づくりを目指します。
4.地域社会への貢献とリーダーシップの発揮(地域貢献と情報発信)
目標:自社で培ったクラウド活用・データ連携・生成AI等の実践ノウハウを活用し、2027年7月までに地域の中小企業100社へのDX支援を実施。「Dトレ(中小企業向けDXラーニングサイト)」のコンテンツも拡充し、地域のDX人材育成を促進します。
説明:この指標は、イシマルのDX戦略が社外に与える影響と、地域社会におけるリーダーシップ確立の進捗を測ります。特に「Dトレ」の展開や生成AIセミナーを通じて中小企業のDXを支援することは、DX戦略に基づく新たな価値創造と当社のブランド確立を示す重要な成果となります。継続的な情報発信は、ステークホルダーとの対話を促進し、DX戦略の信頼性と影響力を高めます。
※「Dトレ」とは、イシマルが運営する中小企業向けDXラーニングサイトです。詳しくは、「Dトレ」をご確認ください。
情報セキュリティに対する取り組み
情報セキュリティ方針(当社コーポレートサイトで公表)にのっとり、社内におけるIT利用の安全確保と不正利用の防止を目的とし、システムへの技術的対策やサイバー攻撃脆弱性に関する情報収集と対策を日常的に実施し、セキュリティの維持に努めています。また、IT利用に関する社内規程を策定。加えてセキュリティに関する定期的な理解度テストを全社員に実施することにより、社員の意識向上と知識の定着を図っています。
セキュリティに関する監査活動として、社内の内部監査制度や内部統制報告制度、情報システム担当部門による不正行為監視の中に内包したセキュリティ面の監査を行うことで、社内における安全かつ効果的なIT利用を促進しています。なお、当社において特に重要な情報やシステムを取り扱う情報システム担当部門についてはISMS認証を取得し、認証スキームにのっとった監査活動も実施しています。
※詳細については情報セキュリティ方針をご確認ください。